SUPACOMの機材日記

撮影機材、録音機材の保守・管理など

サーバー(パーツ編)

昨年構築したファイルサーバーの概要を、記憶の確かな内にまとめる。

 

用途は一点、ファイル管理のみである。そこで、TDP(Thermal Design Power)の低いCPUを選定し、各部の耐久性、信頼性を重視した。サーバー用途ではECCモリーを採用したXeon機が一般的であるが、あえて民生品の中でパーツを選定する。

 

CPU:Celeron G1820T

TDP35Wという点において魅力を感じたが、高帯域下でのデータ転送においてL3キャッシュの容量に起因するI/O速度の低下が目立つこととなる。実使用ではさらにVCOREを下げて運用している。

性能面でCore2Duoシリーズを上回ると言われているが、個人的な見解としては上記キャッシュメモリの仕様から、データ転送においてはCore2Duoの方が優秀だと思っている。

 

メモリ:Team Elite DDR3 1600MHz 8GB*2(CL-9)

ECCメモリの搭載はプロセッサの使用上不可能であったため、MicronやElpidaなどのA級チップを採用した高信頼のDDR3Lメモリを採用するはずであった。この選択は妥協の産物である。実使用ではレイテンシを上げて電圧を落としている。

 

HDD:Western Digital Re 4TB 7200RPM(ニアラインドライブ)

SATA仕様のHDDにおいて最もMTBFの長い物を選択した。デスクトップ用ドライブの10倍のワークロード容量を誇り、最大200万時間ものMTBFを公称している。

 

電源:Seasonic SS-660XP2S

MTBFにして百万時間に迫るとまで言われる山洋電気製のファンが決め手である。5年間の新品保障も考慮して、トータルで割安だと判断した。

 

マザーボード:ASUS H97-PRO

充実した電源フェーズに魅力を感じ、同社H97PRO-GAMERを候補に入れていたが、後の中古市場における入手性を考慮しての選択となった。尚、オーディオ機能はUEFI上でDisableにしている。

 

NIC:Intel PRO/1000 PT 

H97-PROにWindowsServer2008R2をインストールしたところ、LANドライバが当たらなかったため購入を決定。チーミングを試すために2LANモデルを選定した。