価格ドットコム売れ筋パーツでパソコンを組みあげたらどうなるか
パソコンに限らず、商品購入の際に何かと役に立つ価格ドットコム。
商品ごとにレビュー欄のほかに口コミ情報もあり、閲覧者の購入意欲の向上に一役買っているに違いない。
そんな絶大な支持を持っている価格ドットコムのランキング上位のパーツだけでパソコンをくみ上げたら、「こだわりの一台」になり得るのだろうか。
2016年11月17日現在の売れ筋ランキングから構想を練る。
以下、パーツ構成。
メモリ:CMK16GX4M2A2666C16 [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組]
数々のオーバークロック大会でその名を轟かせたCorsair社のメモリである。ロープロファイル対応で低身長ながら上質な放熱板を持つ。
グラフィックボード:ZOTAC GeForce GTX 1060 6GB AMP Edition ZT-P10600B-10M [PCIExp 6GB]
「一世代前のハイエンドを超えた」とまで言われたGPUを搭載。6GBという広大なビデオメモリによる恩恵を受けながら、オーバークロックでその性能はさらに加速する。
CPU:Core i7 6700K BOX
14nmプロセスは伊達じゃない。シングルコアでのパフォーマンスは同社フラッグシップをも上回る。倍率アンロックで限界性能に挑め!
CPUクーラー:白虎 SCBYK-1000I
彼の有名な四神を思わせるネーミング。プッシュピンを押すだけでインストールが完了するという設置の手軽さがメリットである。
サーバーグレードの如く耐久性を売りにした製品群をメインストリームに提供した実績を持つマザーボードの雄、ASUSTeK社の中堅マザーボードが堂々ランク・イン。
パソコンケース:Define R5 FD-CA-DEF-R5
高級家具の生産国として名高い北欧スウェーデンに籍を置くFractal Design社のパソコンケースである。無骨な筐体に電飾でコーディネートする自作パソコンの伝統は、消えゆく運命なのであろうか。
電源:Antec NeoECO Classic NE650C
前機種EA-650と見分けのつかない出で立ちで、静音を重視した低価格電源である。80+Bronze認証の真価を発揮するのだろうか。
HDD:WD30EZRZ-RT [3TB SATA600 5400]
時代の流れだろうか、WesternDigital社の7200RPM「初代Blueシリーズ」が市場から消え、廃盤となった「Greenシリーズ」の事実上の後継機種である低回転・低消費電力モデルが一位を飾った。
SSD:Samsung 750 EVO MZ-750250B/IT
TLC NANDの普及で低価格化が進むSSDの代表格。世界最大の半導体メーカーが普及価格帯の在り方を示す。
内蔵ブルーレイドライブ:パイオニア BDR-209BK/WS2 バルク [ブラック]
パイオニアは高性能だが高いという定説があるが、バルクならどうだろうか。
総括
フォームファクタの仕様や電源の容量を考慮しても、実際にこの構成で組み立てることは可能である。ただし、Core i7 6700Kを搭載するのなら、UEFI上で倍率変更が可能なZ170を搭載したマザーボードが適切である。