Sigma 35mm f1.4 DG "Art" Prime lens
開放絞り1.4級のレンズには、収差が多いため開放では使い物にならないものが多数ある。特に、著者が愛用している開放1.4のオールドレンズに関しては、例外なくf2~f2.8あたりからが実用域である。
「使えるf1.4」のレンズを欲していた時期に、AF-S Nikkor 35mm f1.4、Carl Zeiss 35mm f1.4 ZF.2を前に散々迷い、結果的にSigma 35mm DGを選択した。
日常的に使っている28mmと50mmの中間の焦点距離でオールマイティに使えると判断し、35mmを選択したが、標準とも広角ともいえない画角は使い道が限定されているように感じられ、使いどころが難しい。
f1.4での描写
周辺の光量落ちは顕著であるが、ソフトでの補正は容易である。上の2枚はレンズの素性を明確にするため(ほとんど著者の趣味であるが・・・)歪曲・周辺光量補正なしで現像している。
f4での描写
ここまで絞り込めば、ほぼ全域カッチリと写る。数十年前のAi Nikkor 50mm f1.4においても、f4まで絞れば非常にシャープな描写ではあるが、本レンズはより精細でコントラストが高い描写となっている。