SUPACOMの機材日記

撮影機材、録音機材の保守・管理など

AF NIKKOR 28mm f2.8

28ミリの画角には特別な思い入れがあるが、それに反して中々レンズとの御縁がない。本製品は、Ai NIKKOR 28mm f2.8sを購入するまでの繋ぎとして購入したという背景がある。

 

さて、購入する際にインターネット上で得た情報によると、本レンズの光学系の源流は、リトル・ニコンことNikon EMの廉価版軽量レンズ群として展開していたNikon lens series E 28mm f2.8であるが、これは何らかの理由により国内では未発売である。

画質面での評価が高く、『ニッコール千夜一夜物語』によると、本家NikkorがEシリーズと同等の性能では沽券に関わるために、上位版に相当するAi NIKKOR 28mm f2.8の光学系をリニューアルするに至ったという。

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レンズ構成は5枚5群。レンズ枚数が極めて少ないためか、逆光撮影で盛大なフレアが見られたり、歪曲収差の大きさが目立つが、人物撮影、街角スナップ程度であれば、そう気になるものではない。

 

以下、同一の光学系を持つニコンシリーズE 28mm f2.8の発売当初に行われたカメラ誌の性能表である。

 

焦点距離:±5% 29.94mm

最大口径:±5% f2.86

歪曲収差:±2.5% 1%以下

周辺光量減衰:f5.6でコサイン4乗則より1段

解像力テストにおいては、全域に渡り周辺部の甘さが目立つ。

 

ピントリングを回す際の均一なトルク感や剛性に至っては、流石ニッコールの名を冠しているだけのことはある。

もし購入を考えているのであれば、カメラ側の自動補正が使え、逆光にも強くなった現行タイプのAi AF 28mm f2.8Dをオススメする。