SUPACOMの機材日記

撮影機材、録音機材の保守・管理など

ニコンD5を購入

D800からD5に乗り換えたので、簡単なレビューを書く。

 

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 クリアなファインダー

家電量販店にて、下記2機種のファインダー明るさ比較をしてみた。

 

D610+Sigma Art 24-70/2.8 DG HSM(展示品)

D5+24-85/3.5-4.5G VR(私物)

 

D610(f2.8) vs D5(f4.5)

解放絞り値の異なるレンズを装着しているのにも関わらず、両機のファインダーの明るさは同等。

D5はD610比で約1.5絞り分ファインダー像が明るい。カメラの原理を無視したようなバカげた話であるが、ニコンD5に常識は通用しないのである。

 

ワンタッチで設定できるホワイトバランス

 D4時代から存在していたスポット・ホワイトバランスだが、D5/D500はさらなる進化を遂げ、最新のタッチパネルと相まって究極の操作性を手に入れた。撮影者は、画角に基準となる白を入れ、それをタップするだけで正確なホワイトバランスが得られる。

タッチパネルの可能性は無限大である。(もう二度と非タッチパネル機に戻れない。)

 

MODEボタンとISO感度ボタンの位置変更

ISO感度設定ボタンが、右手人差し指で操作可能な一等地に移動した点は見逃せない。従来はシャッターボタン直下にはMODEボタンがあったが、90%近くの撮影をマニュアル露出で行っている(測光モードを使いこなせない)著者にとっては邪魔な存在でしかなかった。

 

高感度性能

拡張最高感度ISO320万という途方もない数字が一人歩きしている印象があるが、闇夜で解像度と色再現性が許容できる限界の感度はISO51200程度である。被写体がライトアップされていれば、ISO10万程度まで許容できるだろう。

 

質感の低下

D3/D300比で、板金が明らかに薄くなり、ダイヤルがプラスチックになった点が残念で仕方がない。(板金の厚みについてはメーカーで公表している訳ではないので要検証。)

 

縦位置撮影時にISO感度変更がスムーズに行えない

ISO感度設定ボタンとMODEボタンが入れ替わった影響で、縦位置撮影の際にISO感度を設定しにくいため、一度横位置に戻してから感度を入力し、縦に構え直して撮影を続行するというスタイルになる。

トリミング耐性

2000万画素程度のセンサーのため、D800系のような大胆なトリミングは不可能。撮影時に画角いっぱいに被写体をとらえる必要があるため、より望遠のレンズを使うか、より被写体に近づく必要がある。著者の撮影スタイルは特殊なため、これは死活問題である。

 

耐久性

600mm単焦点レンズを装着した状態で1.5mの高さから落下したが、レンズマウントに歪みが生じ、シャッターを切る際の反響音が目立つようになっただけで、本体は問題なく機能している。驚異的な強度である。